「誰かが出てくれば、なんとかなるんじゃないか」 と
カリスマ的リーダーを待ち望むこと。
または、今のリーダークラスにカリスマ的な指導者であることを期待すること。
いずれも
私は、時間の無駄なんだなと感じています。
これは、会社での話だけではなく、
世界の政治経済においても同様。
「G7」が時代錯誤になり、「G20」も機能しないとわかると
じゃあ、どの国がリーダーシップを取って世界の課題を解決するのか?
現時点での答えはなく。
そんな混迷の状態は、「Gゼロ」の時代、と言われています。
「Gゼロ」後の世界―主導国なき時代の勝者はだれか イアン・ブレマー 北沢 格 日本経済新聞出版社 2012-06-23 売り上げランキング : 7859 Amazonで詳しく見る |
この本を食い入るように読んで・・・
世界の課題は複雑に入り組んでいて、
全体像がつかみにくいし、
みんな、バラバラな意見が噴出している。
そんな中で、一人のリーダーが何かしようとしたところで、
何も成し遂げられるものではないと思いました。
そんな状況の傍らで、個人が活躍できるインフラがどんどん整備されてきている。
特に日本の場合は、忘れられない東日本大震災を経て
誰がどう見ても明らかなように、
政治のリーダー群は無力で、山積みの課題をどうにかする前に
まず権力派閥闘争に明け暮れている。
それと比べて現場の、一般の人々が集まったときの力の大きさは、
想像を遥かに超えたものがありました。
そもそも、
何かあれば政府の責任にしてしまうような
国に対しておんぶに抱っこな状況こそ、
ハイリスクであることを自覚すべきなのかもしれません。
リーダーのいない世界。
しかしこれは
全員がリーダーにならなくてはいけない、ということでもあります。
会社の中こそが世界の縮図ですね(苦笑)。
全員がリーダーシップだなんて、そんな絵空事・・・と思ってしまいがちですが
これぐらいの勢いで物事を前に推し進めないと、
もはや何も、成し遂げられない。
上に期待せず、自分で周囲を巻き込んで物事を推し進めること。
Gゼロの時代には
これが、グローバルで通用するスキルなのではないかと思います。