早速YouTubeにプレゼンテーションがUPされているので、
少しずつ見ているのですが
一番最初に見て、激しく心が震えてしまったのが、
昔から密かに大好きだった、映画監督
河瀬直美さんのプレゼンテーションでした。
河瀬さんは、カンヌ国際映画祭で、沢山の賞を取った方。
タイトルは、「映画の価値」 となっていますけど、
内容は、彼女自身の複雑な生い立ちから始まり
淡々と、でも、見る者一人一人に語りかけてくれるような口調で
進みます。
「なぜ生きているのか」
幼い頃から、それがわからずに、ずっとずっとさまよっていた
”奈良の、田舎の、なんにもできない 女の子”。
そんな彼女に、突然、映画(フイルム)が舞い降りた。
養母(「おばあちゃん」)と過ごした時間。
おばあちゃんに触れた時間。
その過ぎてしまった時間は、二度と戻ってこない。
でも、フイルムは、その時間にまで巻き戻してくれる。
奈良のおばあちゃんを映したフイルムが
国境を越えて、世界の人々の胸を打つ。
「映画って、奇跡なんじゃないかな」
ゆっくりと、彼女が紡ぎ出す言葉の一つ一つと
河瀬さんが映した、
限りなくやさしい空気に包まれたおばあちゃんの映像に
私も大好きなおばあちゃんを失くしたことを重ねてしまい、
とめどなく涙が溢れてしまいました。
河瀬さんのルーツは、多くは語られませんでしたが
きっと、私には想像もできないような辛いことがあり
想像もできないような経験を沢山されたんだと思います。
でも
その力が、興福寺で「なら国際映画祭」を自ら開催し、
人と人を心で結ぶ奇跡の場を作り上げた。
映画監督であるご自身は、
ただ映画を作るだけでなく
作ることで
「人と人をつなぎたい、つながりたい」
そういう明確な使命が語られていました。
最後のおばあちゃんのメッセージもステキです。
是非ごらんになってみてください!
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