「個人が力を発揮できる時代」
という、かっこいい言葉を耳にするようになって久しくなりました。
ICTの出現と急速な広がりにより、徐々に現実味が増してきて
実際に組織に入らず個人でビジネスを立ち上げるための敷居も
かなり低くなっているそうですね。
この言葉、
私にとっては特別な意味を持ちます。
というのは
さかのぼること13年前、、、
TwitterもBlogもfacebookもない時代に
就職氷河期のまっただ中、ご多聞に漏れず右に倣えの姿勢で
就職活動をやっていました。
沢山の企業をとにかくひたすら受けている中であっても、
今勤めている会社の入社試験を受けることを決めたのは、
学生向けの会社案内のBrochureに、以下の文章が書かれていたからです。
念のためもう一度書きますが、2000年のことです。
情報技術の劇的発達は、
今まで存在した情報の「発し手」と「受け手」の関係を崩し
既成の社会的ヒエラルキーを崩壊させつつある。
社会を安定させてきた国家や企業や家族は、
その機能の変革を迫られ
個人が全人類と対峙する時代がやってきた。
コミュニケーションのコストは減少し、
地球規模のネットワークの中で
個人は多様な文化、多様な価値に、
直接対峙することになるだろう。
会社案内の写真もこんな地球の絵が載ってた記憶があります |
同業他社にはなかったであろう、社会全体を見据えた上での先見の明?的な視点と
当時の企業ビジョンに、
とてつもない先進性を感じ、そして共感し、しびれ、
心を鷲掴みにされたものです。
個人が価値を発することができる時代・・・?
この会社に入ったら、そんな夢物語を紡ぎ出す仕事に携われるのかな?
そうしたら、
ものすごいワクワクできる未来が来る・・・。
そんな未来に思いを馳せつつ、
(実はイヤイヤでしたが)
入社を決めました。
入社してからは、ソーシャルネットワークのようなしくみを検討するチャンスは
無論、なく。
地道に金融機関向けシステムを作っていたわけですが。
今現在のようなソーシャルネットワークの時代が、
他社の力により出来上がっているのを客観視すると
なんとも言えず、感慨深いというか寂しいというか
そんな気持ちになります。
そんな気持ちを抱けたのは、
いまの会社がとにかく「嫌いだ嫌いだーーやめたいーーー」と言っている状況から
抜け出せたからだと思います(笑)。
「個人が全人類と対峙する時代」
社会インフラを提供してきたIT企業の中の
組織の中の一個人として
組織に埋没せずに
生きている今現在の、革命の一助でありたいと思っています。
※あまりに共感したので、2000年当時の手帳に写してあって、
それがあるから今でもその手帳を捨てられず、断捨離が進みません。
今回、ようやくブログに転記してバックアップ取れました(笑)。
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