ページ

2013/06/21

個人が全人類と対峙する時代 13年前の予言

ここ十年ぐらいに渡り、
「個人が力を発揮できる時代」
という、かっこいい言葉を耳にするようになって久しくなりました。

ICTの出現と急速な広がりにより、徐々に現実味が増してきて
実際に組織に入らず個人でビジネスを立ち上げるための敷居も
かなり低くなっているそうですね。


この言葉、
私にとっては特別な意味を持ちます。

というのは
さかのぼること13年前、、、

TwitterもBlogもfacebookもない時代に


就職氷河期のまっただ中、ご多聞に漏れず右に倣えの姿勢で
就職活動をやっていました。
沢山の企業をとにかくひたすら受けている中であっても、
今勤めている会社の入社試験を受けることを決めたのは、

学生向けの会社案内のBrochureに、以下の文章が書かれていたからです。

念のためもう一度書きますが、2000年のことです。



情報技術の劇的発達は、

今まで存在した情報の「発し手」と「受け手」の関係を崩し

既成の社会的ヒエラルキーを崩壊させつつある。


社会を安定させてきた国家や企業や家族は、

その機能の変革を迫られ

個人が全人類と対峙する時代がやってきた。


コミュニケーションのコストは減少し、

地球規模のネットワークの中で

個人は多様な文化、多様な価値に、

直接対峙することになるだろう。


会社案内の写真もこんな地球の絵が載ってた記憶があります




同業他社にはなかったであろう、社会全体を見据えた上での先見の明?的な視点と
当時の企業ビジョンに、
とてつもない先進性を感じ、そして共感し、しびれ、
心を鷲掴みにされたものです。



個人が価値を発することができる時代・・・?
この会社に入ったら、そんな夢物語を紡ぎ出す仕事に携われるのかな?
そうしたら、
ものすごいワクワクできる未来が来る・・・。

 
そんな未来に思いを馳せつつ、

(実はイヤイヤでしたが)
入社を決めました。


入社してからは、ソーシャルネットワークのようなしくみを検討するチャンスは
無論、なく。
地道に金融機関向けシステムを作っていたわけですが。

今現在のようなソーシャルネットワークの時代が、
他社の力により出来上がっているのを客観視すると
なんとも言えず、感慨深いというか寂しいというか
そんな気持ちになります。


そんな気持ちを抱けたのは、
いまの会社がとにかく「嫌いだ嫌いだーーやめたいーーー」と言っている状況から
抜け出せたからだと思います(笑)。


「個人が全人類と対峙する時代」
社会インフラを提供してきたIT企業の中の
組織の中の一個人として
組織に埋没せずに
生きている今現在の、革命の一助でありたいと思っています。


※あまりに共感したので、2000年当時の手帳に写してあって、
 それがあるから今でもその手帳を捨てられず、断捨離が進みません。
 今回、ようやくブログに転記してバックアップ取れました(笑)。


0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Post