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2013/05/19

【こんな管理職がいい・④】 自分の言葉で、士気を高める

理想の管理職像 その④です。

 好きなことを語り、組織の士気を高める


超~重要な通達などを、
メール一本に、箇条書きで 書いて済ませる。




ホント、しらけます。 

こんな寝そべってやってることはないでしょうが(笑)。


例えば、年度目標や中期経営計画やら何やらを、
上から ーつまり経営戦略室などからー 落ちてきた「事業計画」に沿って
数値目標をコピペで並べるだけでなくて。

「こんな理由があるから」 → why
「こんな商売をして」 → what
「こんな方法で高みを目指す!」 → how

という、いわゆる「戦略」と呼ばれるものを、

自らの気持ちの入った言葉で語らないと、

・・・誰も腹に落ちません。

腹落ちしないものを、「??」と思いながらやることほど、
つまらないものはありません。

部下たちは仕方が無いので、つまらない仕事をせめて楽しくしようと、
必死で創意工夫をしたり生産性を上げたりします。

目的がわかっていないことに気づかぬまま
生産性向上などの問題解決が、仕事の一番の目的になっているという、
悲しい事態に陥っているのです。

問題解決は大事ではない、と言っているわけではなく
手段が目的になってしまっている状態だということなのです。




では、「戦略」をストーリーにして語れたとしましょう。

今度は、その内容が重要になってきます。
とくに、【why】の部分。

これは、商売自体の存在理由にあたります。

なぜ、私たちは、このビジネスをやるのか。

事業活動の意義を心から共感しないことには、やる気が起きません。


楽しくないからです。


パチンコ・スロットに専念した方がよほど時間の有効活用ってやつです。
(やったことないですけど、、)


例えば私が勤めている会社では、こんなVISIONを掲げています。

 情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、
 より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する。


”豊か”とか”調和のとれた”という表現は抽象的ですが、
多くの人と共有するVISIONの場合は、これでもいいのだと思います。

この大きなVISIONのもとに働いているので
最終的には、すべての事業活動が
このVISIONにつながる必要がありますよね。


しかし実態として、

「○○するしか生き残る道がないから」
「市場縮小の中では、この分野を攻めざるを得ないから」

こんな【why】が、横行していないでしょうか?

「もう策はないから、○○するしかない!」
 → いやいや、そんなんでいいのかね、と言いたくなります。


これでは、ビジネスを成功させることではなく
幹部の顔色だけを見ているというように見えます。





自社の存在理由を理解し、
自分たち現場の一つ一つのビジネスに落とし込み、
組織に語り、
利益の最大化を目指そうという士気を高めていくこと。

これは、管理職に求められる必須の”プレゼンスキル”だと思います。

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