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2013/10/20

酔いたまえ

常に酔っていなければならぬ。
それがすべてだ、問題はそれしかない。
君の肩を押しひしぎ、
君を地べたにかがませる「時間」の 恐るべき重荷を感じたくなかったら、
休むひまなく 酔い続けなければならぬ。

しかし、何に?
酒にでも、詩にでも美徳にでも、お好きなように。
だがとにかく酔いたまえ。

そしてもしもときたま、宮殿の石段の上で、
掘割の緑の草の上で、
君の部屋の陰鬱な孤独の中で、
君が目を覚まし、酔いがすでに薄れたり消えたり していたら、
訊ねるがいい、
風に、波に、星に、鳥に、時計に、
およそ移ろうもの、およそ呻くもの、およそめぐるもの、およそ歌うもの、
およそ語るもののすべてに、
訊ねるがいい、
いまは何時かと。

すると、風も、波も、星も、鳥も、時計も、君に答えるだろう、

「いまは酔うべき時!『時間』の奴隷として虐げられたくなかったら、
酔いたまえ、絶えず酔いたまえ!

酒にでも、詩にでも美徳にでも、お好きなように。」
と。



 ~~~~~

シャルル・ボードレールの「酔いたまえ」。

この詩、昔から好きなのですが、
友人が「この前酔っ払っちゃってごめん」と言ってきたので
久しぶりにふと思い出しました。

ごめんだなんて、言わなくて
酔っちゃえばいいのですよ。


「酔う」とは、もちろんお酒を飲んでアルコールが身体中を満たすという意味の言葉ですが
辞書をひくと、「そのことに心を奪われてうっとりする。また、自制心を失う。」
という意味もあります。

これを見ると、夢中になる、ということでもありますよね。

人生、何かに思い切り酔ってみるのって、楽しいことだと思います。
さぁ、次は何に酔ってみようかな、と。。

2013/10/08

空前絶後の深海ブームに想フ・・・


深海クラスターではカリスマに近い、彼。





デメニギス。

こちらのPostでも一番に紹介しました。

とにかく、その容姿からして、一度見たものを惹きつけて離さない・・・

そんな彼が、

連日観覧客が殺到し、最終日は100分の待ち行列が出来た深海魚展

こんな姿になって展示されていたのでした。。



ホルマリン漬けになると、完全に標本化してしまって

あの摩訶不思議な生態が、全くわからない・・・

面影すら、ないわけで・・・。

その他大勢的に、陳列の中で埋もれていました。

この空前の深海ブームの中で、
深海の超カリスマに、誰も注目してなかった、、、



デメギニス・ショック。



深海ワールドは、深海に行かねば味わうことは出来ませんね。当然ですけど。
聞くと見るとでは大違い・説。

宇宙旅行が夢でなくなった今、
深海旅行もそのうちビジネスとして成立することでしょうし。
行って見たいなぁーー。


深海展では、
生命の始まりは深海にあるという学説がわかりやすく説明されていましたが
深海旅行ができる頃には、きっとその謎も解明できていることでしょう。

(個人的には、生命の起源とかって、いつまでも謎のままでもいいかな、という気もします!)


~~~~~~~
余談ですが、
深海ワールドにかねてより着目していた私にとって、
ミッキーマウスもビックリな、あの100分の長蛇の列は、ちょっと異様でした。
深海展て隔年ぐらいで最近やってますけど、
とても地味で、マニア向け。
あんなに混雑したりしないのですよね(笑)。

言わずもがな、ダイオウイカ撮影成功の成果と
それに賭けたNHKの取材&番組作り あっての、この深海展なわけですが
商品パッケージングの妙を感じましたねぇ。

カラフルで大胆な水族館的なものを期待してやってきたチビッコたちは、
わけもわからず、ぎゅうぎゅう詰めの館内で
ホルマリン漬けの深海魚たちを目の当たりにし
「とりあえず全て」ゲーム機のカメラで撮影することをミッションとすることで、
かろうじてその場を乗り越えていましたが・・・

「もう深海魚はいいやーー」なんてなる前に
新江ノ島水族館に連れて行って欲しいものです。
あそこは深海のクラゲが結構充実していますので、、、ね。
~~~~~~~~

2013/09/08

「力を尽くしているかね?」宮崎駿監督のメッセージに想う


宮崎駿監督 の、長編アニメからの引退に思う、、、
宮崎監督の生きてきた道と『風立ちぬ』

※ネタばれが少しあるかも?是非、作品をご覧になってからお読みください!

『風立ちぬ』の主人公堀越二郎は
少年時代から空や飛行機に憧れて、
純粋にただただ、夢を追い求めていました。


根底に流れていたのは、純粋な夢と憧れでしかなかった。
後に世界を恐怖に陥れたゼロを作りだしている最中であっても。

魚の骨のカーブを参考にして機体を設計したり
画期的な枕頭鋲を開発したり
とにかく一心不乱に図面をひく姿からは、とうてい戦争とは関連の無い、
ものづくりに没頭する青年の姿に私には見えました。
当然、美しい飛行機であっても、それが戦闘機である、という矛盾は抱えていましたが、
それ自体が「良い/悪い」という次元ではなく、
とにかく飛行機が「好き」だから、という、
最終的には「好き/嫌い」の次元で、のめりこんでいました。
今やっている仕事の先に、
「戦争に勝ってやるぞ」なんていう当時としては崇高な目的は微塵もなかったでしょう。
 

そんな主人公の姿は、一人の人間が夢と一緒にエゴを追及した権化とも見てとれます。
結核を煩う菜穂子さんとの関係においても、


傍にいて「綺麗だよ」とささやき、求められて手を握り、抱くだけでした。

枕元でためらいながらも結局はタバコを吸うシーンは、多くの物議をかもしていますね。
今とタバコの存在感はだいぶ違いますが、それをさしひいても、
夢のためには刹那主義になれる。
その積み重ねが、 ゼロを生み出しました。


とはいえ、少年時代は下級生へのイジメを見て憤慨してケンカをし、
関東大震災の時も、見ず知らずの少女(菜穂子さん)とその侍女を
まさに体を張って助けていました。
貧しい子供たちに、自分が買ったシベリアをそのまま渡そうとしていました。
そんな優しさも、ちゃんと持ち合わせています。


優しい反面、薄情で非道。
夢を追う「鬼」。優しさとエゴ。
彼を表すならそんな言葉なのかもしれません。


でもそれは現代に生きる我々、ひとりひとりのことを表しているとも言えます。

美しい夢の追求が、
大日本帝国海軍から大絶賛を得た、ゼロを生み出した。

日本における戦争の歴史において、驚異であり脅威であった、
あまりにも有名な戦闘機です。

戦争というのは、基本的には野蛮で悲惨なものだと思います。
誰しも、死と直面して行動すれば、
自己保全のため残虐にならざるを得ず、考えられない結末を生みます。
その戦地での積み重ねと、
戦地を知らずに作戦を練り続けた後に、いよいよひけなくなった大本営という構図が、
あの太平洋戦争だったのだと思います。

夢のため、仕事のためならものすごく薄情になってしまえるひとりの人間のエゴと、
その人間とエゴ集合体が作り出す世界の想像を絶する残虐性と、
そんな社会のしくみの残酷さが描かれていたように感じます。


あの戦争の中で、それぞれ一人一人が生きるために負っていたもの。

それは、ひとつひとつの小さな「仕事の積み重ね」だったのです。


人間にとっての、仕事とは何か
人間の使命とは何か
社会と人間の矛盾
人間のエゴや狂気、、、


一人の人間が美しい夢を追う時、
そのまわりにいる沢山の人たちや、
貧しい庶民たちが引きずり込まれ、
多くの若者たちや愛する妻も犠牲にしてしまう。知らず知らずに。
そんな犠牲の上に成り立つ芸術作品は、罪深く、
しかし美しいのだという、
非常に大きな、この世の矛盾。

飛行機が美しく魅力的に描かれているのも、メタファーに思えます。
宮崎監督、本当に飛行機が好きなのですよね。
ポニョから5年間の中で、苦しみながら描いたのではないかと見て取れます。

私たち現代人が、仕事として、 良きことと信じていることへの追及、
楽しいなぁと思っていることへの追及が、
実は知らず知らずに、
社会全体としては 狂気へ突き進んでいるのではないか?
そういう警笛だと見えないでしょうか。


これまでのジブリ映画は、トトロや千と千尋の神隠しに代表されるように、
主に子供向けに「夢」「努力」「人とのつながり」などを意識して描かれていましたので、
この映画を見て、あら、今回は大人向けなのね、と
悲恋に泣いてはい終わり、で片付けてしまいがちですが、
それはあまりに短絡的です。

表面的には美しい夢物語りでありながら
実は、人間の薄情さと、
しかしそれが救いようのない本能であること、
そんな世界の残酷さを描いていることに、君たちは気づけるだろうか?という投げかけを
監督はしたかったんじゃないかと思うわけです。

貧乏なはずの日本が、美しく描かれすぎていますが、
今、「成熟社会」となった日本と比べると、
あのどん底に貧乏な時代こそが「成長」のスタートであり、
ある意味、貧乏であっても、今よりも美しい世界だったとも取れます。


「最後の長編」という覚悟で望んだ宮崎監督、なんてすさまじいんだ・・と思いました。




 映画のコピーにある
『生きねば』



主人公の夢の中に何度も出てくるカプローニという高名な設計士が、
出てくるたびに、何度も何度も出てくる問いかけ。
『力を尽くしているかね?』



→これはどうやら、鈴木プロデューサによると、  旧約聖書からの引用した一文で、

 「全て汝の手に堪うることは、力を尽してこれをなせ」
 (すべて人の手にたうることは、力を尽くしてこれを成せ
 というものらしいです。


また、 ポール・ヴァレリー『海辺の墓地』の一節から引用した

『風立ちぬ、いざ生きめやも』  “Le vent se lève, il faut tenter de vivre"
 意味:(風が吹いている。さぁ、私たちは、生きる努力をしなければならない


 この3つの言葉が繰り返し、物語の中に静かにちりばめられています。


そう、
宮崎監督が、同じ時代を生きている人間として
成熟社会の日本人である私たちに問いかけていることは
実にシンプルなのです。


今日も明日も、生きねばならない、ということ。


夢を追った結果に出来上がった世界は残酷で非道なこともある。

しかし、夢中になれることを見つけたのであれば、
今日も明日も力を尽くして、生きねばならぬ。

生きるために働かねばならぬ。

良かれと思っている仕事が、世界のために全然なっていなくて、
もしかしたら、
世界滅亡の道を切り開いていることなのかもしれない。
自分や自分の子供たちの首を絞めることかもしれない。
仕事というものは、一生懸命になればなるほど、そういう麻薬的な性質を持つ。

でも、それに気づくと気づかざるとに関わらず、
(一生気づかずに死んでいく人であっても)

そうであっても、やはり私たちにできること、というのは

力強く働き、生きていくこと。

そういうことなんじゃないかなーと思いました。



宮崎監督の、最後の痛烈なメッセージ。と私は受け取っています。
大変、胸を打つものがありました。
もちろん、映画を構成するディティールが今回も素晴らしかった。

ジブリ作品、私の中でのお気に入りは、ダントツでナウシカともののけ姫でしたが
風立ちぬと3点セットにすることにします!

2013/08/07

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。

営業にとって、夏というのは、コンクリートジャングルをかけずりまわり
体重を激減させることのできる季節、
というだけでなく、勝負の季節でもあります。

受験生にとっては、「勝負の夏」という言葉が昔から言われていまして、
夏を制す者は受験も制すと煽られて
私も必死になって高3の夏を過ごしていた記憶がありますが、

営業も、夏が勝負だと 私は思います。

お盆休みが間に入りますので、
打ち合わせのアポイントメントが取りづらい時期でもありますね。

なのですが
お客様はだいたい「夏休み」気分が少し入りますし、
外では蝉が頑張って鳴いているBGMもおまけについてますから
じゃっかん、なんとなく、
おばあちゃんちに帰省したときのあの懐かしい夏休み的な記憶がフラッシュバックしているんじゃないでしょうか。
ほんとになんとなくですけど(しつこい)
普段よりも気分が緩んでいる(ような雰囲気が私はする)ので
初めてのお客様であっても、アポイントが取りやすい傾向にあります。


「そんなに言うなら、まぁいらっしゃいな」

「暑い中、よく来たね」

「おつかれさんどす」

なんていうノリですね。

ありがたいことです。


夏はとにかく、勝負だ!という気持ちで、
多くのお客様と接点を持つようにしています。



そんな中でいつも困っていることが・・・。


このコンクリートジャングルの中。

外に出て数分で、汗とともにメイクが崩れていくのです。。。
これは、ほんとうに悲劇です。

一番辛いのが、工場のような、敷地の広いところにご訪問したときです。
往々にして、照りつける日光量が多く、日よけもありません。
まず守衛さんのところで、来場者受付の用紙に記入する時点で、汗をかきます。
そこでまず汗を拭きます。

その後、受付を出て、てくてく建屋まで歩いている最中はいいのですが
打ち合わせ場所について、歩みを止めた瞬間に

滝のような汗。

NON STOP。


扇子で扇ぎながらお話するなんてこともできませんから

ひたすら一人で汗をふきふきふきふきしながら
(お客様はもちろん汗をかいていない)
お話をしないといけません。

汗といっても、決して「冷や汗」ではないのに
必死で汗を拭いていると、
なんとなく、説明する内容がやましいことかのように自分でも錯覚します。
不思議ですね(笑)。

お客様と打ち合わせを終え、帰るときには、
メイクが落ちて人相が変わっているかもしれません(笑)。



余談。
私のオフィスは一ツ橋の方にありますが
営業を終え、汗だくで帰社する帰り道、
丸の内OLさんたちとすれ違います。
とっても洗練されていて、もちろん、メイクもばっちり。

う~ん、同じ女性として、ものすごいはずかしい・・・

2013/06/30

【こんな管理職がいい・⑥】 例え話と事実の使い分け


本日、とある女性から
「真夜中の管理職シリーズ、好きです。」と言われ、舞い上がったワタクシ(笑)。
早く続きを書いて簡潔させねばと、お尻を叩かれた思いです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます!

「真夜中の」と接頭語が付いたのは、
私のPost時刻が夜中だからですね、、、(汗
企業の管理職の方は、朝早く夜も遅い。
そんな方に読んでいただくために、夜中に書いてます!

ところで、そんな嬉しい言葉を下さった女性、
なんと、最近上司が代わったそうなのですが、
その新上司の方が
「こんな管理職がいい」の内容にかなり当てはまっていらっしゃるそうで、
「なんとなく、イイ上司だなとは思ってたんですけど
 このシリーズに当てはまるので、やっぱイイ感じなんですよ」
とのことでした!
このシリーズ、新上司のアセスメントツールとしてもお使いいただけます(笑)。


というわけで、こんな管理職がいいなシリーズ、第6回目をお送りします。




 例え話を織り交ぜつつ、具体的な指示を出す。 


会社には色々な年代・色々な性格の人が異動してきたり入社してきたりします。
大学を卒業したばかりの新入社員もいます。中途入社の人もいますね。

同じ成長背景を汲んでいない人たちに、自らの意思を正確に伝えるには
どうすればよいのでしょうか。



かれこれ5年前に異動したての頃、新しい部署の全体会議で、
エライ人の話が具体的かつ内輪な用語の連続で、
ちーっとも理解できませんでした。

(気づいたら始まって10分経過後は我慢できず居眠りをしてしまいましたけど)

メンバの中にそういう人も混ざっているんだ、という意識を持つと、
具体的な話の前に、抽象化するための例え話をして指示するようにすると、
聞いている人が、コトの本質を理解しやすい、ということに気づくと思います。

 

かといって、いつも例え話ばかりでは
実体が伴っていなくて意味が無いですし、
大きな認識の齟齬につながることもよくあります。

ですからもちろん、具体的な内容も織り交ぜる。


それらを上手に使い分けるマネージャーの話って、
本質がわかっているので、尚更わかりやすいんですよね。
 


~~~~
ちょっと脱線しますが。
”全体会議”ほど気をつけないといけないものはありません。

一体なんのための会議なのか?
全くわからないままに終わるものが散見されます。


会議というのは、目的を実行するために、関係者が集まって開くもの。
”定例”の”報告”会、
しかも内容が似たり寄ったりでメンバだけが少し違うとか
そういう会議がが横行している組織は、要注意です。

情報共有だけで終わるぐらいなら、
「情報共有した上で何を果たしたいのか」
という目的を明らかにしてみて欲しいです。

というわけで、一般社員の方は、是非聞いてみてください。

「その会議で、どんな意見が出たんですか? 」

こんな質問一つで、
時間泥棒な会議になっていないかどうか、

上司の面子を潰さずに
でも自ら気づいて頂けるきっかけになったりします。


あとは、よく見かける”全体会議”の光景が
各自が、ネットワークにつないだPCを見ながらの会議。

絶対、話聞いてないでしょ(笑)

仮に聞いていたとしても、
かなり失礼な態度だなと思います、、
そんなに時間が惜しいなら、出席しない方がよほど効率的です。

2013/06/21

個人が全人類と対峙する時代 13年前の予言

ここ十年ぐらいに渡り、
「個人が力を発揮できる時代」
という、かっこいい言葉を耳にするようになって久しくなりました。

ICTの出現と急速な広がりにより、徐々に現実味が増してきて
実際に組織に入らず個人でビジネスを立ち上げるための敷居も
かなり低くなっているそうですね。


この言葉、
私にとっては特別な意味を持ちます。

というのは
さかのぼること13年前、、、

TwitterもBlogもfacebookもない時代に


就職氷河期のまっただ中、ご多聞に漏れず右に倣えの姿勢で
就職活動をやっていました。
沢山の企業をとにかくひたすら受けている中であっても、
今勤めている会社の入社試験を受けることを決めたのは、

学生向けの会社案内のBrochureに、以下の文章が書かれていたからです。

念のためもう一度書きますが、2000年のことです。



情報技術の劇的発達は、

今まで存在した情報の「発し手」と「受け手」の関係を崩し

既成の社会的ヒエラルキーを崩壊させつつある。


社会を安定させてきた国家や企業や家族は、

その機能の変革を迫られ

個人が全人類と対峙する時代がやってきた。


コミュニケーションのコストは減少し、

地球規模のネットワークの中で

個人は多様な文化、多様な価値に、

直接対峙することになるだろう。


会社案内の写真もこんな地球の絵が載ってた記憶があります




同業他社にはなかったであろう、社会全体を見据えた上での先見の明?的な視点と
当時の企業ビジョンに、
とてつもない先進性を感じ、そして共感し、しびれ、
心を鷲掴みにされたものです。



個人が価値を発することができる時代・・・?
この会社に入ったら、そんな夢物語を紡ぎ出す仕事に携われるのかな?
そうしたら、
ものすごいワクワクできる未来が来る・・・。

 
そんな未来に思いを馳せつつ、

(実はイヤイヤでしたが)
入社を決めました。


入社してからは、ソーシャルネットワークのようなしくみを検討するチャンスは
無論、なく。
地道に金融機関向けシステムを作っていたわけですが。

今現在のようなソーシャルネットワークの時代が、
他社の力により出来上がっているのを客観視すると
なんとも言えず、感慨深いというか寂しいというか
そんな気持ちになります。


そんな気持ちを抱けたのは、
いまの会社がとにかく「嫌いだ嫌いだーーやめたいーーー」と言っている状況から
抜け出せたからだと思います(笑)。


「個人が全人類と対峙する時代」
社会インフラを提供してきたIT企業の中の
組織の中の一個人として
組織に埋没せずに
生きている今現在の、革命の一助でありたいと思っています。


※あまりに共感したので、2000年当時の手帳に写してあって、
 それがあるから今でもその手帳を捨てられず、断捨離が進みません。
 今回、ようやくブログに転記してバックアップ取れました(笑)。


2013/06/15

自分がどう見えているのかを、冷静に知る。

今回は「理想の管理職像」はちょっとお休みして、


以前にPostした記事「『自分の知らない自分』を知っていますか」にもあるのですが、
自ら得た体験談より、コラムを少し。

自分に対するフィードバックをもらう ことについて。


良好な人間関係において
先生・生徒の間柄や、
正直に言い合えるような親しい間柄でなければ、たいていは

自分への酷な評価というものは、もらえないものです。

誰しも、面と向かってそんなことは、言いたくないという人が大半ではないかと思います。

程度の差こそあれ、少なからず確実に、相手を傷つけますし(苦笑)。


しかし、
そのフィードバックを「敢えてもらう」「もらえる相手を探す」ということは
社会の中において、自分を自分らしく生かす上で、
とても重要です。


「他人が自分をどう思ってるか、なんて関係ないや!」みたいなことを
若かりしころ、私は思っていたのですが

自分が認識している自分(私)は、
だいたい、
他人が認識している”自分(私)”の
 「10倍増し」でキラキラしています。

これを自己愛といったり
自意識過剰とも言いますけど、
そういう、厭味な話をしたいわけではないのです。

誰しもが、こういう状況になっていると思うのです。


キラキラな自分像 vs  他人から見える自分






この間には、多かれ少なかれ、必ずギャップがあります。


どれだけ、どんなギャップがあるのか
それを、自己判断ではなく人から教えてもらうことにより、

自分の改善ポイントに自ら気づき、修正していくことができます。

つまり、なりたい自分になるための答えは、自分の中から掘り出せるのです。


しかし、ギャップを知らないことには、
そして、ギャップを教えてくれる人がいないことには、
改善のしようがありません。


私は今、職場の同僚や友人に
正直に、実直に、私がどう見えているのか教えて欲しい、と
お願いをしています。

案の定、かなり、ショックを受けております(苦笑)。

でも、何度か教えてもらううちに、ショック状態からの立ち直りが早くなり
それよりも、そのギャップを埋めるために
自分をどう改善すればよいか、見えてくる方が楽しくなってきます。


職場などで、これから、フィードバックを得る機会のある方は、

どうぞ、その実直なフィードバックを実直に受け取り、

キラキラ自分像(理想像)とのギャップを

冷静に感じてみてくださいね。


ここからはじまりだと思うのです。



2013/05/23

【こんな管理職がいい・⑤】 どんな人とでも、コミュニケーションできる



早くも5回目、折り返し地点です。(あ、全部で10か条なので)
オムロンさんの低周波治療器を肩にあてつつ、
理想の上司像、
今日も行ってみましょう!


 どんな人とでも、「コミュニケーション」できる。

「何を当たり前な」と一蹴してしまう人もいるかもしれませんね。

ところがどっこい、
ただ「会話をする」のがコミュニケーションではありません。

そもそも、リーダーなのに自信なくモゴモゴ言ってるだけで
何を言っているのか聞き取れない人なんかもいますが、
そういう人はもはや末期ということで横に置いておきましょう。

今回は、本来の「コミュニケーション」についてです。

「communication」 の語源は、
ラテン語の 「communicare」(コムニカーレ)という動詞だそうです。

これは 「com」 + 「municus」という二つの句が重なっていて、

荷物を共に分け合う」というのがもともとの意味。

最近では、分け合う、つまり”シェア(共有)”という言葉がバズワードになってますけど
それに近いのかもしれませんね。

つまりコミュニケーションとは、

単にメッセージの伝達ではなく、

「気持ちをわかちあう」ということなのだと思うのです。



そう考えると・・・
コミュニケーションできていないリーダーはすごく多いと思いませんか(笑)。




企業の人事部は、意識的に、
組織の人材配置として「多様性(ダイバーシティ)」を高めています。

女性とか男性とかだけではなく、
入社以来同じ会社の人 や 異業種出身者
日本人 や 外国人
若者 や シニア人材
障害のない人 や ある人

・・・・その他、いろいろ

これはつまり、
これまでのように、同じ釜の飯を食い続けた環境だったら
すべてを語らずに、「流れ」「ノリ」「空気」でコミュニケーションできる、
言うならば
「狭い環境の中での浪花節」が
もはや通じなくなったことを意味しています。


多様な人材を揃えるという手段が、”目的”化してしまっている中で、

果たしてその「多様性」を、現場の仕事に有機的に反映していけるかどうか。


それは、

相手がどんな人であっても、

お互いの気持ちをわかちあう」ことができる、
または
お互いの気持ちを「わかちあえるよう努力」できる人。

そんなリーダーの有無にかかっています。

メッセージ伝達が出来ればいいのではないのですね。




過去を懐かしむのではなく、
相手のことを理解したり、尊重しようとする果敢な姿勢を
部下はしっかり見ています。

椅子に座ったままふんぞり返って、相手が来るのを待たずに、
自らも語りかけていくという行動を起こさないと
誰も付いてきてくれなくなるのでしょうね。


2013/05/19

【こんな管理職がいい・④】 自分の言葉で、士気を高める

理想の管理職像 その④です。

 好きなことを語り、組織の士気を高める


超~重要な通達などを、
メール一本に、箇条書きで 書いて済ませる。




ホント、しらけます。 

こんな寝そべってやってることはないでしょうが(笑)。


例えば、年度目標や中期経営計画やら何やらを、
上から ーつまり経営戦略室などからー 落ちてきた「事業計画」に沿って
数値目標をコピペで並べるだけでなくて。

「こんな理由があるから」 → why
「こんな商売をして」 → what
「こんな方法で高みを目指す!」 → how

という、いわゆる「戦略」と呼ばれるものを、

自らの気持ちの入った言葉で語らないと、

・・・誰も腹に落ちません。

腹落ちしないものを、「??」と思いながらやることほど、
つまらないものはありません。

部下たちは仕方が無いので、つまらない仕事をせめて楽しくしようと、
必死で創意工夫をしたり生産性を上げたりします。

目的がわかっていないことに気づかぬまま
生産性向上などの問題解決が、仕事の一番の目的になっているという、
悲しい事態に陥っているのです。

問題解決は大事ではない、と言っているわけではなく
手段が目的になってしまっている状態だということなのです。




では、「戦略」をストーリーにして語れたとしましょう。

今度は、その内容が重要になってきます。
とくに、【why】の部分。

これは、商売自体の存在理由にあたります。

なぜ、私たちは、このビジネスをやるのか。

事業活動の意義を心から共感しないことには、やる気が起きません。


楽しくないからです。


パチンコ・スロットに専念した方がよほど時間の有効活用ってやつです。
(やったことないですけど、、)


例えば私が勤めている会社では、こんなVISIONを掲げています。

 情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、
 より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する。


”豊か”とか”調和のとれた”という表現は抽象的ですが、
多くの人と共有するVISIONの場合は、これでもいいのだと思います。

この大きなVISIONのもとに働いているので
最終的には、すべての事業活動が
このVISIONにつながる必要がありますよね。


しかし実態として、

「○○するしか生き残る道がないから」
「市場縮小の中では、この分野を攻めざるを得ないから」

こんな【why】が、横行していないでしょうか?

「もう策はないから、○○するしかない!」
 → いやいや、そんなんでいいのかね、と言いたくなります。


これでは、ビジネスを成功させることではなく
幹部の顔色だけを見ているというように見えます。





自社の存在理由を理解し、
自分たち現場の一つ一つのビジネスに落とし込み、
組織に語り、
利益の最大化を目指そうという士気を高めていくこと。

これは、管理職に求められる必須の”プレゼンスキル”だと思います。

2013/05/15

【こんな管理職がいい・③】 朝令暮改を厭わない。

こんばんは。
管理職シリーズ、3回目です。


理想像 その③

 朝令暮改を厭わない。 
  ただし、ごまかしもしない。


朝令暮改。
文字の通り、
朝出した指示を、夕方になって変えてしまうこと。


主に、あさはかな指示を揶揄するような、悪い意味で使われることの多い言葉ですが、

これ、仕方ないと思うんです。

世の中、変化が日常ですから。
今までやったことないビジネスを、やろうとしていることも多くなってきました。


もちろん、当初出された指示のレベルによっては、
困っちゃうときありますけどね、、

ただ比較すると、間違った方針だとわかっていながら、
そのまま突き進んでしまうよりは、
過去がどんなにムダになろうが
潔く変えてもらった方がいい、というのが私の考えです。


ただし。

方針変更は、少なからずインパクトが付き物。。

沢山準備してきたというケースも多いですよね。

なので、 朝令暮改するときは。

「ん?、そんなこと言ったっけ?」とトボけたりせずに


「朝礼暮改になるが、 方針を変える 

そのまま堂々と、そして正直に宣言した方が良いと思うのです。


上手に誤魔化したりすると、
本当にこの上司についていっていいのだろうか・・・と
人間不信に陥ってしまいます。


また、部下の身としては、
上司の朝令暮改に対し、
その理由を聞くように心がけるといいと思います。

一般的にいる管理職の多くは、賢者であっても神ではないので
「先見の明」なんてものはないのが普通です。

そのときの新しい状況に応じて、最適解を判断していくものです。

方針をコロコロ変える上司を嘆くよりも、
「的確な状況判断」の能力こそ、理想の管理職から学ぶ姿勢を持ちたいものです。





2013/05/11

エアロスミス Dream On Cover

突如のカバーソング聞き比べコーナーです。

本日は、AEROSMITHの名曲「Dream On」です。

デビューアルバムに収録されています。


Youtubeリンク切れてしまったので、原曲ではなく
オーケストラとのコラボバージョン!
ロックとオーケストラ、荘厳ですね。





AEROSMITHの代名詞でもいいんじゃないかと思う歌詞、メロディ。
何度聴いても、聞くたびに色んな思いが交錯します。
そのときの状況に応じて、メッセージが変わって聞こえるんですよね。

しかし、個性がバクハツしているSteven Tylerの曲を
カバーして大丈夫なのか、、

しかし、なかなかどうして。
カバーも秀逸すぎるのです。

私の一番のお気に入りを最初に。

Fisherによるカバーです。
Fisherは、 Kathy Fisherがボーカル/作曲を務めるアメリカのバンド。
プロフィールは細かく公開されてない、日本では謎の女性です。

その歌声はとても人気が高く、
アメリカではCMや映画の主題歌などにひっぱりだこです。


Kathy Fisher
Fisherによるカバーが、こちら!!


本当に美しく力強いカバーです。
原曲とはまた違った魅力になっています。
男性の曲を女性が歌うと、母性のようなものも加わり
曲が大変身するんですよね・・・。

このカバーは、Fisherが2002年に出したアルバム
Uppers & Downers」の中に収録されています。
※Fisherの中でも最高傑作だと私が思っている2枚組です。リーズナブルなお値段ですよ!

Uppers & DownersUppers & Downers
Fisher

CD Baby 2003-02-18
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 引き続き数曲ご紹介します!

2013/05/10

【こんな管理職がいい・②】 褒めるだけでなく、盛り立てる

シリーズ第2回目です。

その前に、お伝えし忘れたことがあるので、ひとこと。

私がこういうことを書いているのは、
お世話になった(なっている)上司を
批判するためでは
ありません。

これまでに出会ってきた、沢山のビジネスパーソン。リーダーたち。

指導を受けて感動したり
怒られてすごく悔しかったり
ガチで朝までケンカしたりと、、

沢山、経験してきました。(今も)

それを思い返すと、


「管理職って、ほんと大変だな・・・」


としみじみ思うのです。ありきたりですけどね。
本当にそう思います。




「メンタリング」という言葉があります。
「メンターを見つけよう」と私たち平社員は言われますが、


リーダーさんたちに対する、我々下っ端からのメンタリング、
すなわち

「リバースメンタリング」

っていう考え方がもっとポピュラーになっても
いいんじゃないかなぁと思うのです。

とはいえ、
現実に、「副部長、あたしがリバースメンタリングしてあげますよ」なんてことには
なかなかなりません・・・(汗)

なので、
少しでもわたしの記事を読んでくださった方に
お役に立てる内容になったらいいなぁと思ったのが、

このシリーズを始めたきっかけです。



理想像その②

 部下の良いところを見つけて、盛り立てる。

未熟なところは沢山ある部下たちですが、
悪いところよりも、良いところを先に見つけて
それを盛り立てると、部下は俄然やる気になります。

悪いところを見つける方が簡単なのですが、

悪いところを注視しすぎると、
前に進もうとする組織にとっては、決してプラスに働きません。



良いところを見つけるには、観察力が必要になります。


そして、「盛り立てる」と書きましたが、
言葉で褒めてあげるだけではなく、
それがお世辞ではない証拠に
行動で示してあげることが大事だと思います。

例えば、
「山田さんは、謝罪文書を書く能力がすごいね」
と褒めたなら、
謝罪文書については、山田さんに最後まで責任持ってやってもらう。

こう褒めておいて、
「いや、この謝罪文書は時間がないから私が書く、君はいい」
なんて言って仕事を簡単に取り上げてしまうと

「あの言葉は嘘だったんだ・・・」と、部下はガッカリきてしまうわけです。

(いろんな事情があるでしょうがね、、)


その人を信じて仕事をある程度任すことが、
その人を「盛り立てる」ことでもあります。

具体的には、部下の長所に関連した仕事の中から
任せられる範囲を上手にチョイスして、
かつ少し上のレベルのものを任せる。など。


ちなみに、謝罪文書を任せられた例は、若かりし頃の私なんですが(笑)、
未熟だらけの私に、謝罪文書は最初から最後まで任せていただいたことで、
成長することができたんだろうなぁと思っています。
感謝の気持ちでいっぱいです。



2013/05/07

【こんな管理職がいい・①】 成功と失敗の行き先

今日からお送りする、
こんな人が管理職だったらいいなぁ~」という理想の管理職像シリーズ。

第一回目は基本中の基本から。



理想像その①

 成功の手柄は部下に、
 失敗の責任は自分の経営力に。




部下が頑張って成し得た成功は、
マネジメント責任をもって指導した、リーダーの成功になります。

これは当然の話です。

それとは反対に、失敗したときこそ、リーダーの真価が問われます。


手柄だけは自分の成果として横取りし、
失敗の責任の所在を部下に押し付けられるケース。

「そんなベタな人いるかいな」と訝しく思う方もいるでしょう。

しかし、現実には横行していると聞きます。

もちろん、水面下、で。



たとえば、
表面的には「すべて自分の責任だ!」とかっこよく言いつつも、
詳しい事情説明の際に、実は部下の未熟さが原因であると匂わせ、
部下に恵まれない上司として、情状酌量してもらう、など。

このような言い訳劇場を繰り広げ、
ついつい、自分の身を守ってしまう。
おそらく部下の未熟さはきっと事実なのでしょう。
(未熟だから部下なのですがね、、)


ただ、気をつけていただきたいのが、
そんな姿は、実は絶対にバレている、ということです。
自分のあずかり知らぬところで。

天知る
地知る
子知る
我知る。




じゃあ部下のせいにしなければいいかというと、そういうわけでもなく、
今度は、「景気」「業界構造」などの悪さ加減を、失敗の言い訳にする。
これも、いただけません。
なぜなら、どこの会社でも同じ悪さに直面して戦っているのですから。

そういう第三次的要因を言い訳出してしまうと、
次のビジネスを立ち上げようとしても、成長は期待できなくなってしまいます。



成功の手柄は、動いた部下の手柄とすると、
部下はまた次の仕事も喜んでリーダーのために動き、貢献したいと思う。

失敗の責任を自分の経営力のなさとすると、
部下はその心意気に胸を熱くし、次こそは成功してみせると誓う。


勤め人って、なんだかんだいって
リーダーの、そういう人間味のある部分に心を動かされ、
モチベーションを高くしたり、仕事頑張ろうって思うものなのです。


マネジメントのリーダーは、「経営者」と同じです。
経営の対象が、チームというだけ。

その覚悟がないといけないので、大変な職位だと思っています!!

さて第二回の明日は、
部下の○○を見つけて○○する。 をお送りします!


日本の管理職のみなさん、毎日プレッシャーの中、おつかれさまです。
明日も頑張ってください!!

2013/05/06

シリーズ 「こんな人が管理職だったらいいな~」という理想の「管理職」像




あえて、”上司”像とはしませんでした。

そして、”管理職”は、英語で言うと「マネージャー」ですが
希望を込めて、「マネジメントリーダー」と言わせて頂きます。


多くの企業では、
経理、法務、総務、または事業部門で
「何かしらの実績を上げたプロジェクトの(たまたまでも)上の人」が出世をする、
という傾向があります。

 なお、”上の人”というのはいろんな意味があり、
 能力や、その時点での役職を指す場合もあれば、単に年齢の場合もあります。
 (それは、企業風土や、そのときの事情によってまちまちでしょう。)




なぜならは、組織ヒエラルキーを絵で書いていくと、


です。
下から上に行きたい人は沢山いるけど、
上に行ける枠は限られています。

「後で説明できる正当な理由」をもって人事の采配は行われていると思います。



人事の話には、複雑で入り組んだ事情があるようなので、あっちが立たねばこっちが立たない状態となるのでしょう。
「正当な理由」からの決定でないと、
いろんな人の面子が立たないわけです。

それ自体を否定する気はないのですが、

これまでの日本の企業の多くは、”成熟”した市場でのビジネスをしています。

そういった市場環境の中で、あくまで担当者として、
 マーケティングのプロ
 営業のプロ
 開発のプロ
として腕を振るっていた人が、
突然、「ビジネスを動かすマネジメントリーダー」という立場になれることが増え、
その上、日本企業の衰退をどうにかしないといけん とか
イノベーションがどうちゃら、とか
グローバル化でダイバーシティがゴニョゴニョ、など
突然、高尚な経営用語シャワーにさらされています。

多くの人は真面目でお勉強が出来るので、理解はするのでしょうが、
私なんかは、下から見ていると、
人によっては、結構気の毒だなと思うときがあるのです。




というわけで、
今後、突然マネジメントリーダーとなった時への、自分の備忘録も兼ねて、

今の担当者の私が考える、理想の「管理職」像を
厳選してみました。




「こんな人が管理職だったらいいな~」という理想の「管理職」像
・・・タイトルが長いので、「こんな人が管理職」シリーズ

GW明けの明日より、連載でお送りいたします。


第1回は、
成功の手柄は部下に、失敗の責任は○○○に・・・
 です!

2013/05/03

未来は、過去からのレールの上にはない


今から12年後の、2025年。

どんな世界になって、

私たちは、一体どんな人生を歩んでいるだろうか。
(なんと私は47歳。ギャッ!!)


数々の環境変化を産業革命にまでさかのぼって分析し、
有能なアナリストたちとタスク・フォースを組み、
そこから考えられる2025年の社会と、
そこに生存する人々の生き方・働き方を細かく描いている本です。


ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
リンダ・グラットン 池村 千秋

プレジデント社 2012-07-28
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はじめは、
映画のようなSF混じりの物語に過ぎないんじゃないかな
と思っていました。
それはそれで娯楽としていいかな、と。 面白いお話は嫌いじゃないし、、

しかし、そんな楽観的に受け止められる本ではありませんでした。

それは、 著書の正直な意図に、深刻な真剣さを見たからです。

「未来の世界を予測することに意味があるのかと、疑念がわくときもある。
 それでも研究を進めるほど、この作業に大きな価値があると確信するようになった。
 あなたが、私が、そして私たちの大切な人たちが適切な選択と決断をするためには
 なんらかの現実的な未来像をもっておくことが欠かせないからだ。」

こう語る著者は、リンダ・クラットンさん。
ロンドン・ビジネススクールの教授で、経営組織論の世界的権威です。
リンクの表紙イメージにもある通り、
イギリスのタイムズ紙では
「世界のトップビジネス思想家15人」のひとりに選ばれています。



実は、この帯を取ったあとの本の表紙には、

孤独。。
貧困。。。

こういう暗い言葉が、2025年を予測するキーワードとして並んでいます。


どんな2025年になっていたとしても、
私たちが、真に自分の人生に意義を見出し
幸せに生きるには、幸せになるための働き方をするには、
どうしたら良いのか。

著者は、三つの”シフト”が必要という提言をしています。

① ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ

② 孤独な競争から「○○」へ

③ 大量消費から「○○」へ

私は、①の「連続スペシャリスト」案に最も頷きましたし、
「あ、私もかなりヤバイ・・・」と、冷や汗が流れました・・・。



というのも私自身、以前のPostした「いま、そこにある貧困」にも
労働の空洞化について書いたのですが、

この空洞化は、私が思う以上に、
極端に格差を作りながら進みそうだというのがわかったからです。


自動化されるような仕事はロボットやIT(コンピュータ)が請け負い、
誰がやってもいいような仕事は、(その時点で)自国よりも人件費の安い国へ出されます。

非常に高度な技能が必要とされる仕事と、
誰でもできるけれども、地元に長くい続けなければ出来ない仕事だけが残ります。
(エリア縛りの仕事ですね)

その中間、つまり、事務職や
低いレベルの管理職はすべてなくなってしまうのです。


これらは夢物語ではなく、必然的に起こる変化でしょう。

「起こってから考えよう」というEvent-Driven的な発想ではなく、
来るべき変化に備え、今から準備しておく必要性が高い話だと思います。
どういう技能を身に付け、どんなマインドで生きていくべきなのか、

そのヒントを、この「ワーク・シフト」から得ることが出来ます。



しかし、そのヒントを得るのは、本を読めば誰でもできます。

実際に、シフトを「する」「しない」というのは、
あなた自身の選択です。
その選択をした結果起こることは、自分自身が負うしかありません。

 時代の流れがそうだから、
 メディアがそう言っているから、
 有名な人がそう言っているから、

という理由で選択するのではなく。

自分にとって何が本当の「価値」なのか、
 自分が「幸せ」であるというのはどういうことなのか。

それがわからない限り、「シフトする選択」を実行には移しても
自分の幸せはわからないと思います。



「なべの中のカエルと同じように、私たちは仕事の世界で
 『気づかないうちに積み重なる既成事実』に慣らされてはいないか」

作者が作中でこう表現したように、
いまの会社や働き方になんとなく漠然とした不安を持っているけれども、
現状はどうせ変わらないことを根拠なく信じている働き盛りのサラリーマンの方に
特にオススメしたい本です。
(すごくピンポイントな対象者でスミマセンが(笑))

あ、3つのシフトのうち、
②と③のシフトのタイトルについては
Amazonの「なか見!検索」で見れますので
気になる方は是非チラ見してみてください。





今回は、Kindle Paperwhiteで読みました(^^)
Kindleで読むと、どこでも気軽に一緒に持ち運べるので、
読み終わるのが早い気がします。
心なしか、1ページ読み終わるスピードも速くなっているかも?


予定調和への反抗

「予定調和」に、反抗したい。
最近の欲望です。

でも日常生活の中を振り返ると、予定調和が、すごく多いです。



予定調和とは、計画通りにきれいに終わる、ということです。

会社のミドル層の人々は
「よし、シャンシャンだな」と言ったり
「これは出来レースだから」と言ったりします。そう、あの瞬間ですよ~。

「出来レース」なんて言葉は特に、皮肉というか、
自嘲の感情が入っている言葉のようにさえ私は感じます。

心の中では、「ホントはかっこ悪いんだけどさ」 と
言葉にならない前置きがついてるような気がしてなりません。

とはいえ、「安心」なんですよね。
予定通りに終わると・・・。ホッとしますよね。



だからこそ、平穏こそ幸せ、という価値観を否定する気は
もちろんないのです。





では、「予定調和」から敢えて外れてみると、
どんなことが起こるのでしょう?

仕事だったら、打ち合わせや商談、
セミナーやプレゼンテーション。
プライベートではデートや女子会とか。合コンとかも?



なんでもいいんですけど、想像してみてください。




以前、仕事でこんなことがありました。

私は、お客様のところに打ち合わせに行く前には必ず、
「こう進めよう」、「この言葉を頂けるようにしよう」、という「シナリオ(腹案)」を作っています。

シナリオと言っても、セリフがビッシリ書かれている台本ではありません。
抑えどころ(ポイント)と、話の流れだけを想定しておく、というイメージです。

一人で打ち合わせに臨むときは、
自分とお客様との間の距離を縮めて、
密な空気の中で話を進めるのが好きなのですが、


私のほかに同行者がいる場合は、そういうわけにはいきません。


先日、上司と一緒にお客様のところを訪問したのですが
事前に話し合っていたシナリオや段取りを
最初から無視して
予定していなかったストーリーで話を進めはじめたのです。



『ちょっとちょっと、昨日の作戦会議はなんだったのよ・・・』 と、
思わず裏切り者のように感じてしまいました。

私にとっては、ある意味「予定調和」でなくなってしまったわけです。
打ち合わせ終了直後は、なんともいえない、
まるで上司が24のジャック・バウワーのように見えたものですが、
(この例えはわかりにくいか、、笑)


実はこのときの打ち合わせ。
予定調和が裏切られたことにより
私が想像していた以上の、「前向き」な結論が得られたのです!!

もちろん、結果論かもしれませんが。

この結果に戸惑ってしまったと同時に、
予定調和に無意識にこだわりすぎている自分に
気づいたのです。



打ち合わせのシナリオを考える際に、
予定調和に敢えて反抗してみた場合を想像してみると、
セカンドシナリオも考えやすくなりました。

複数のシナリオを用意しておいて、
当日のお客様の動向や、顔色を見つつ、
チョイスすればよいのです。
そうすると、想像以上の結果が生まれたりします。


こんなこと言えないな・・けど、敢えて言ってみたり。
失礼にあたるから、聞くのはやめてみよう、、でも今日は敢えて聞いてみたり。

「予定調和に反抗する」

これによって生まれる可能性は、無限大です。

失敗も無限大だけど(笑)、だからこそ面白いと私は思います!

2013/05/01

ことばは不自由、だからこそ、生み出す価値がある。

ことばの展覧会。

かれこれ13年前のこと。

ことばの持つインパクトをアートにした作品に
夢中になって、
買った展覧会本。


こんどはことばの展覧会だこんどはことばの展覧会だ
水戸芸術館現代美術センター

三修社 1994-10
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初版は1994年なんですね。
私の手元にあるものは、真っ白な表紙がだいぶ黄ばんでしまっている・・(汗




年齢不問
テーマは問わず
ひとり一点まで
日本語なら30文字以内

この条件で、
全国から集まった873点が、すべて収録されています。


こんな風に…


30文字以内の言葉が・・・


アートになる!


一つ一つ見ても面白いし、
まるで作者の心情が手に取るようにわかっちゃうのもあれば、
何じゃ、これ!なものまで、色とりどりです。


TwitterやFacebookが市民権を得て
いまは、ことばの発信に対する敷居は
ものすごく、低くなりました。

そのぶん、

うぅっ!!

と心を鷲掴みされることばに出会う確率は、

ことばの母数が多いので

準じて、低くなりますよね。。



こうして、一語一語を絞り出しつつ

はたまた、ピカーンと閃きながら


大切に生み出されたことばたちを見ていると、


ことばの可能性を再認識します。



もっと、絞り出したい!!
この喉から、手から、身体全体から!!


読んでくださっているあなたに、
伝わりますように。





2013/04/30

しがらみが作った理性の向こうに、君は何を見るか?

世の中には、いつの時代も問題があり、人々には悩みがある。

誰かがそれを解決せんと、
「○○論」として考察し、答えを出す。

それが「社会規範」として体系化されてしまった瞬間に、

「社会常識」という、理性に代わり、
人を苦しめる。

束縛する。


すると、どこからともなく、「解放」を叫び始め

利害が対立する間で、戦争が始まる。

歴史というのは、延々とこの繰り返しなのだと思う。


しがらみの中で生きる。

これは、仕方の無いこと。世の常なのです。


毒気とユーモアを混ぜつつ放ち、

マイノリティであることを恐れず、

常に自由を求め続けていたい。


それが、生きる ということなのかもしれない。



以前より何度かPostしている浅野塾の卒業生として

浅野先生からインタビューを受けました。



インタビューに対してお話しする中で

自然とこんな心境になり、自分でもスッキリしました。

 
インタビュー内容は、もっと具体的になっています!
WEBに掲載される予定ですので、
公開されたらご紹介しますね。


2013/04/28

格上の相手に練習試合を申し込む。。

ちょっとしたご縁で、中学校のバスケ部(女子)の休日練習を見てきました。

中学校の体育館に入るなんて、
何年ぶりのことか・・・

と思い返していたら、よくベリーダンスのレッスンで体育館借りてましたが(笑


明日、とても強豪とされる他校のチームとの試合があるということで、
その前日の練習だったわけですけど、

男子チームと練習試合をしていたんです。

男子中学生・・・、若さと体力の相乗効果で、
女子との差はすごかった。
全身バネのように、体育館をところ狭しと動き回り、
何本もシュートを決める!

体当たりもキツく、思い切り倒れてしまう生徒も沢山。。。


でも、ナニクソと立ち上がる女子中学生に感動しました。


強くなるためには、格上の相手に試合を申し込んで、
自ら戦いに行かねばならない。


成長の基本原則ですね。

私たちビジネスパーソンは、この基本行動ができているでしょうか?



ところで、体育館に貼られている垂れ幕がとてもよかったです。


スコーンと、目に入ってきました。

チームの協力が、強力な力になる!!




2013/04/26

システムが、人類の進化を邪魔する危険性⁉

システムの導入を企業に提案している仕事をしている私ですが、

時折、ジレンマに陥ります。

それは、
お客様、いや人類にとって

【進化】できるシステムを求められていないことがある。

という気分になることです。


例えば、

こういうことを言われることがあります。

「この難しい仕事を、全部システムで判断して代わりにやってくれる商品だったら、
絶対買うよ」

今やっている仕事が難しいから
それをシステムで代替して欲しい

という意味なのですが。


この傾向、
もちろん全てのお客様ではないですけど。

人間の持つ無限の知性や能力が、
システムによって失われていく危険性
感じて
モヤモヤした気持ちになります。

便利なシステムは、もちろん提供したい。

人間の判断が全くいらなくなるほどの商品を
開発することにチャレンジできたら
素晴らしい経験になる。

そういう興奮と同時に

人間がどんなにバカになってもよい代わりに、
どんなことでも代替できるシステムを提供することが、
人々のタメになっているのかしら…?

という、大局観な考えが頭をよぎるのです。




そうではなくて。
難しい仕事をこなせるだけの、
人間の中にある知性を伸ばし
蓄積していくことが、
人間の進化なのではないかな?

システムを売る身分ながら逆説的なことを
言いたくなる時がよくあります。
言えないけど(笑)。


システムを提案する仕事は、

人類の進歩にも関わる、
世の中を変える潜在性もある、

そういった意味で、
非常に奥の深い、面白い仕事だなと最近思います。

2013/04/25

黄色いカエルを見て思うこと

家の中を大掃除していた先日、

こんなものを発掘しました。





黄色いカエル!

ぴょん吉ではありませんが、

金運を招くということで

親戚の方から頂いたものらしいです。


なかなかかわいくて、気に入ってます。


私は会社員なので、お給料はなかなか
思うように上がらないし
ギャンブルも株もやらないので、
貯金をしてコツコツ貯めるのが筋ですが、

自分の収入は、会社ではなく
自分で目標立てて
決められるような
ワークスタイル


が当たり前の世の中に、

徐々に変わっていくような気がします。


そんな時代が来てもいい準備。
ポータブルなスキルを身につける。

この姿勢でいくと、普段の一つ一つの仕事も
手が抜けませんね。





2013/04/23

終わった後に疲労感の残るブレストってありますよね、、

よくブレストの機会に遭遇しますが、

迷走して、アイデアが出ずに
消化不良でタイムアップ。

という結果に終わることが少なくありません。

ファシリテーションの能力にも依るところが
大きいとは思いますが、

原因の半分以上は、

「ブレストする対象課題を明確に定義していないこと」

にあります。

えー、そんなバカな、私は課題をちゃんと言ってから始めてるよ…
と言いたくなる方も、一度自分の言語を振り返って見ることをオススメします。


日本語を使う日本人の場合だと、

「○○○の一層の売上向上について」

こういう【タイトル】で、ブレストを始めてしまうこと。
ありませんか?

ブレストに参加したメンバーは、そのタイトルを聞いたときに、
なんとなく、
あんなことをアイデアとして出せばイイかなと
と頭に浮かべるわけですが、

メンバーそれぞれで、その論点がズレたまま
話を始めてしまうことが多くなります。

一層の売上向上・・・

 ⑴ ・・・をするための、現在の障壁は何か?

 ⑵ ・・・をするために、どのような施策を打つべきなのか?

 ⑶ ・・・をするための新たな戦略が説明され、それに対する意見を言うのか?
 

などなど。
人によって、タイトルを聞いて頭で想定する「議論ポイント」は
勝手気ままに異なるものです。



まずは、 

主語・述語・目的語・形容詞を明らかにしたタイトルにする。

ブレストの目的とゴールを明確にする。

目的とゴールを理解してもらえたか、全員に確認を取ってからはじめる。


これをクセにすることで、
迷走したまま終了したり
興奮することもなく、ただ疲弊するばかりのブレストは

半分以上、回避できます。



2013/04/22

「正解しないといけない」という先入観

人と違うから、世の中に貢献できる

これって、読むと当たり前のことのようですが、
日常で最も忘れられていることです。


たとえば。
言い古されてしまった感のある

「グローバル化」

という言葉。


この言葉についても、同じことが言えます。

「グローバル化」って、どうなることを「グローバル化」と言うんでしょう?

 なんとなく、暗黙のうちに

どこかにある「世界標準」に、一生懸命適用しようとすること

のように捉えているケースが多いような気がします。


・・・グローバル化の定義の議論は後回しにしますが。



もう一度、冒頭の言葉に戻ります。

人と違うから、世の中に貢献できる。

この当たり前の真実が、
忘れられているような気がしています。

私も、目の前の仕事に没頭していると、ついつい忘れてしまって

・○○さんのように、プレゼンがうまくならなくちゃ営業として一人前じゃない
・△△さんのように、数字に強くならなくちゃ営業として一人前じゃない
・□□さんのように、テレアポ取れないと営業として一人前じゃない

という、「テストに正解しないといけない」と焦る学生のような気持ちになって、
ただただ焦ってしまうことがよくあります。


でも、同じような人が何人居ても、仕方ないんですよね。

人と違うから、自分が役に立てることがあるのです。

同じような人が何人もいても、同じことしか得意じゃなかったら
似たような人はいらないわけです。



だから、人と違っていて大丈夫。
人が出来ることが、自分に出来なくても大丈夫。
その代わり、自分に出来ることを探せば良い。
それは必ず、誰しもが持っているもの。

(持っているというより、相対性の中に存在している限り、必ず存在するもの、かな)


こういうことに、もっと早く気づけていれば、

学生時代、テストでいい点取ろうとしたりせずに
もっと楽に生きていられたのになぁと思ってしまいます(笑)。

(早々に数学を捨てた私が大口を叩くなという話もありますが・・・)

2013/04/21

先人たちの実績の上で、仕事をしているという事実

「ったく、誰だ!こんなシステム作ったのは!」

職場で、こんな声を聞いたことはありませんか?
もしくは、同じようなことを言ったことはないでしょうか?



私はかなりあります(笑)。


仕事の効率を上げるために作られたシステムなのに
使い勝手の悪い業務システムになっていたり。

仕事のリスクを減らすために作られたルールが
なんのためにやっているのかわからない内容になっていたりする。


システムやルールに限らずですが
少なからず、先人や他者や作ったものに文句を言いたくなる時がありますよね、、。


先日。

私が、会社で大変お世話になった方から、
とある言葉を教えて頂きました。

その方は、先日の2013年3月31日で
実に39年もの長きに渡り勤め上げた我が社を
定年退職されたのですが、
そのときの挨拶で引用しようとした言葉だったそうです。



その言葉とは。

「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」




「他に策がなかったんだ」というような意味。


この言葉、
沖縄返還をめぐり、当時の佐藤栄作首相の特命を受け、
極秘裏に米国との密約交渉にあたった、
若泉敬氏のものです。

(C)NHK




佐藤首相は沖縄の「核抜き返還」を決めた共同声明に合意しました。
1972年のことです。
公式記録はここまで。

若泉氏によれば
両首脳は大統領執務室脇にある小部屋で、緊急時の核再持込に関して、
若泉氏とキッシンジャー補佐官の交渉で出来上がっていた密約文書に署名した。

これで沖縄にはアメリカは殆どいつでも核兵器を持ち込める、という
もとの状態に戻り、「核抜き返還」は形骸化してしまいました。

棺桶に入るまで秘密を持っていこうとした若泉氏は、
1994年、その形骸化の事実を公衆に晒し
2年後に自殺しています。

 
この言葉は、その告白した本のタイトルです。
※もとは、陸奥宗光の言葉からの引用だそうですが。



お世話になった方は、この言葉を引用することで、

時代の移り変わりや、環境の変化により、
自分が手がけた仕事が、先々他者から、
「誰がこんな風に作ったんだ」とか、
「何でこんな風になってるんだ」と、
酷評されてしまうこともあるだろう。
しかし、それを恐れる必要はない。
大事なのは、その瞬間・瞬間で、
「他に策はない」と思えるぐらい熟慮して仕事をすることだ。
その結果なんと言われようとも、己を恥じることはない。


という激励を残したかったそうです。

熟慮の末、
「俺のキャラじゃねーわ」ということで、
引用するのはやめてしまった、とのこと(笑)ですが・・・。



これを教えてもらい、目頭がギュッと熱くなりました。

こういった場面、確かに多いからです。

天才的な「先見の明」があれば話は別ですが
先を見越して仕事をしているつもりでも、
将来、何が起こるかわかりません。
予測不可能なことは沢山起こりますから。

過去にやってきた仕事が、
時が経てば不要なもの、意味の無いものに変わってしまうことなど、
よくあることです。

変化のスピードが激しい毎日において
ともすれば、先人たちの実績や仕事を踏み倒すことに
なんの躊躇も感じなくなります。


いとも簡単に
「なんでこんな仕様になってるんだ」と批判してしまうこと。
職場に横行しているのではないでしょうか。
わが身を振り返っても、身に覚えがありすぎます。




当然、現状に合わなくなってしまっているルールは、
変化を余儀なくさせられますが


その変化の最先端に立つときに、
もはや過去のものとなってしまった遺産に対し
「敬意」を持って接する。


自分が今やっている仕事は、先人たちの実績の賜物であり
その上に乗って仕事をしているに過ぎないのですよね。
そして将来、未来の人たちも、
私たちが上積みした実績の上に乗って、新しい仕事をしてくれる。

仕事というものは、そういうものなのですよね。

だから、今やっている仕事に対しても
「これ以上の策はない」と思うまでに考えて取り組みたいと思っています。


2013/03/19

営業は、恋愛と同じだ論

大好きな映画の一幕に、こんなセリフがあります。

"How to lose a guy in 10 days"より

"Selling a diamond to a woman is like making her fall in love."

字幕では、「ダイヤを買う女って、恋するような気分・・」 となってましたけど、、(汗

正しく直訳すると、
「ダイヤを女性に売るということは、彼女を恋に落とすのと同じ。」

これを聞くたびに、あーーそうそう、と思わず同意してしまうのです。


お客様に、サービスやモノを買って頂くときって、
究極は、お客様に、恋に落ちて頂かないといけないと私は思います。

何に対して恋していただくのか?
それは商品でもなく、会社でもなく、営業パーソン自身。

枕営業しろってことじゃないですよ、、って例えが古すぎ??

相手が男性でも女性でも、恋に落ちて頂く必要があるのです。

自らが真摯に情熱を持って、お客様に向き合わなければ、
お客様が自分に興味を持ってくださるわけがない。

これは、決して、
熱烈にアピール(or アタック)しないとダメだ、
と旧時代的な理論を言っているわけではありません。

「本当の気持ちは、行動に現れる」とよく言います。


つまり、
どれだけ相手を思って、
相手のために行動したか、相手のために時間を費やしたか。

そこに、お客様の心は動くのだと思います。

表面的な営業トークだけでは、当然無理なのですよね。
もちろん、とんちんかんな提案してもダメですが・・・。


これが、恋に落ちるのと同じだなぁ、と思ったのです。
そう考えると、仕事への取り組み方も、変わってくるのではないかなと思います。

よく、「自分の扱う商品を好きになれ」と聞きますけど、
それは、プロダクトアウト型が良しとされた、サービス需要過多時代のセオリー。

この供給過多の時代には、
わたしは、お客様を好きになるのが先だなと思います。


ちなみに、この映画、とっても面白い。


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タイトルもいい(笑)
といっても、かなりピュアな恋愛ドラマなので、ほんわか見れます。



~閑話休題~
冒頭に掲げたこのセリフの女性、
超憧れの、シャローム・ハーロウさまです。
スーパーモデルであり、映画にも出ている女優さんでもあります。
一年ほど前に、「CMなのにクオリティがすさまじい」と話題になった、
CartierのCMの最後に出てきて、豹をナデナデする、私のカリスマです。
 


2013/03/18

Rampal Latour Round Soap / France

先週は泣く子も黙るホワイトデー!ということで

いつも大変にお世話になっているお方より
お返しを頂きました!

おしゃれな袋に包まれてる!


しめしめ、今夜のおやつにしよう、、ウヒヒ と、
帰宅して早々、ごそごそとパッケージをOPEN!!

するとなんと出てきたのはお菓子ではなく




私の愛するSOAPなのでしたーー!!!(笑)



自らの食い意地に恥ずかしくなった瞬間です。




Very impressive list of ingredients;
 パーム脂肪酸Na
 パーム核脂肪酸Na
 ※パラベン類、EDTA( エデト酸塩)、PEG(ポリエチレングリコール)不使用

【説明文】
南フランス、サロン・ド・プロヴァンスで伝統的な製法で作られる石鹸は、プロヴァンスで採れた100%植物オイルを使用。気分に合わせて6つの香りが楽しめるパフュームソープ。しっとりとした洗いあがりで顔、ボディ、髪にも使用できます。

私が頂いたのは、グレープフルーツの香りです。
他に、 ピーチ・ローズ・バーベナ・・などがあるようです。



私の友人がバリバリと働いている、
輸入雑貨オンラインショップの代名詞「Entre Spuare」にて
取り扱っています!

アントレさんで取り扱っているものなら、オシャレ度200%、お墨付きですね。



このブログはOLのオピニオンブログとして、辛らつな内容のPostが多いのですが(笑)、
休憩Postとして石けんのことを書き始めてからというもの、
石けんを頂くことが増え、本当に嬉しい限りです!
皆様、ありがとうございます!!

なかなか全てをアップ出来ないのですが、追ってご紹介させて頂きますね。
今回は、私の食い意地が確固たるものとなった記念とともに、
タイムリーにアップしてみました・・・。


2013/03/14

深海魚と私

唐突ですが、私は深海魚が好きです。

有名なリュウグウノツカイ。美しいですね。


イメージデータSNSの草分けとなったPinterestで
ひそかに深海魚のボードを作っているのですが、

そこそこのフォロワーさんも付いて頂いてます(笑)。


先日、浅野塾で講師をさせて頂いた様子を、
浅野先生がブログに書いてくださったのですが、
そこの休憩時間でも、
私の深海魚フリークっぷりがフィーチャーされており(笑)。
(ストラップに深海魚を使っているところを記事にされるとは!!)

とかく、「変わった趣味だねー」と、
なかばいぶかしげに言われることが多いのですが。


なぜ深海魚が好きなのか。

理由は色々です。

摩訶不思議な生態系(ほぼ謎のまま)や

一般人の生活の中からは思いつかないほど、
超クリエイティブなスガタカタチ。

生命の起源までをも想起させてくれ、
見れば見るほど、引き込まれてしまいます。

しかし、その知的好奇心(?)をくすぐる以上に、大きな理由があります。

それは、

彼らの生き様、そのものが好きなのです。



人間は足を踏み入れることの出来ない深海で
(といいつつ最近、ダイオウイカの撮影に成功したといって、かなり盛り上がりましたね!)

ひっそりと静かに生き続けているかのように見えますが。

生命体としては過酷な状況の中、
自らの身体を、変態させながら、生き続けている。

その事例を出せば、枚挙に暇がありません。

例えば・・


虹色の光線を発光させたり



鼻を極端に進化させたり

ふたつの目のように見えるのは鼻の穴です。ちなみに、頭が透けてます・・(汗)


身体を透明にし、器官を丸見えにしたり。。。



とにかくさまざまです。




ただ生きるために、
自分そのものを変化させている
そして、その姿はどの深海魚を見ても
一つとして似ているものはない。


先般、お亡くなりになった、大大リスペクトの大島渚監督。
あのお方が好きだった言葉に、こんなものがあります。




深海に生きる魚族のやうに、
 自らが燃えなければ何処にも光はない」


私が深海魚を好きなのは、
自らを燃やし、光を見つけて生きている、
そのひたむきな生き様が
根底にあるのだと思っています。


こちらの言葉、会葬御礼にもプリントされていました。
もともとは、 明石海人の歌集「白猫」にある冒頭文です。↓

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生きていると、苦しいことは沢山あります。
が、それでもやはり、自らが、燃えなくてはならない。
そこに、救いがあるのだと思います。


生命としての基本が、深海魚に結集されているなと思っています。



2013/02/20

女の修行である。


以前に書いたPost(とにかくやってみる・行動する・実践する!)では

人を指導するにあたっては、

"Do as I do" > "Do as I say"

なのだ、ということを

旧日本軍・連合艦隊司令長官、山本五十六の名言

やってみせ、いって聞かせて、させてみて
褒めてやらねば 人は動かじ」


から引用してみました。



さて最近の私は、
仕事の相棒が持っていたクリアファイルを

譲っていただき、愛用しています。






呉にある大和ミュージアム でしか売っていない希少な一品(270yen)。

戦艦大和のイラストの上には

山本五十六氏の、これまた大変有名な名言が書かれているのです。


苦しいこともあるだろう
言い度いこともあるだろう
不満なこともあるだろう
腹の立つこともあるだろう
泣き度いこともあるだろう

これらをじっと こらえてゆくのが

男の修行である



わたしのモットーは
Everything happens for a reason. であり、
さいきん、大抵のことは、
どうにかこうにか乗り越えて来ているのですが
(年の功もあり図太くなったといのもありますが!)

時折、ものすごく落ち込む出来事が、どうしても起こります。

そんなときは、理性を最大限に大きくして、
自分をコントロールする。


何かを求めすぎてもかなわず、
諦めたり、
その事実を、そのまま受け入れる。

そうしていくと、
色んな感情と思惑が入り乱れ、心が削り取られるような気持ちになってしまいます。


しかし、この連合艦隊司令長官の言葉を読むと・・・

どうにか、持ちこたえる精神力が漲ってくるのです。


日本が戦争をしていた時代は、どういう精神状態だったのでしょう?

筆舌しがたい、死と隣り合わせの毎日で
国の命運を背負ったであろう、軍のトップが言う言葉には

言い知れぬ覚悟と、果てしない説得力があります。

泣き言をわめき散らしたい気持ちを、ぐっとこらえる。

それが、人生を力強い方向に導いてくれる。 のだと信じていたのでしょうね。



わたしは男ではないのですが、、


今は女としての修行のときなのだ、と


転んでも、ブワッと涙が出ても

とりあえず傷口にツバでもつけて

ちょっと照れ笑いしながら、ヨロヨロと立ち上がり、また歩き出す。



悲喜こもごもの人生だからこそ、
喜びもひとしおになるわけです。


そのうち、良いことがまた起こるでしょ♪

2013/01/25

ビジネス誌 BIG tomorrow さんに取材頂きました

本日1月25日発売のビジネス誌です。


BIG tomorrow (ビッグ・トゥモロウ) 2013年 03月号 [雑誌]BIG tomorrow (ビッグ・トゥモロウ) 2013年 03月号 [雑誌]

青春出版社 2013-01-25
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読者層は20~30代の男性が多いそうですが、
最近は女性も増えてきたとか。


苦手やハンデは克服するな!武器にしよう
「弱点」を活かせば仕事はもっとうまくいく!


という特集で、取材をしていただきました。


私の「弱点」。
プロフィールにもありますが、

極度の人見知り。。


学生時代は
初対面が苦手で、あっという間に友達を作れちゃう♪ 
なんてとてもじゃないけど出来なくて、
いつも人の顔色を伺ってはドキドキ・・・

なんていう自分の弱点が、本当に情けなく、コンプレックスに感じていました。

しかし、 実はそれが今の仕事にものすごく生きていた、のです。



誌面では、
弱点を武器に、私が営業活動をする中で構築した、
人の本音を感じ取り、お客様の本音を探る
「顔色伺い 」メソッドをご紹介して頂いています。
 人見知り・・大きく書かれてますね(笑)

 かなり深堀取材をしていただいたので、
 内容はぜひ誌面をお読みくださいませ!





この特集記事の冒頭にあったのですが、

あの経営の神様・松下幸之助さんは

「人間、弱点があったほうが仕事はできる」

という人生哲学をお持ちでいらっしゃったそうです。



すごい人にも、もちろん弱点があり、
むしろそれがあった方が、仕事ができるだなんて発想は
パラダイム・シフトですね。


通常、会社ではウィークポイントの克服ばかり、目標に置きがちですが
私はもはや、ウィークポイントさらけだし状態(笑)。


先日私の上司も

「営業パーソンは、カミングアウトが基本だ!」

と表現してましたが、まさにその通りで、

自分の弱点をさらけだすと、意外にもお客様がかわいがってくださったり

周りが助けてくれたり、

人との距離が縮まったりするのです。



最近、思うんです。

自信「過剰」になっても、自信「喪失」になっても、
自己のバランスは崩れ、魅力の薄い、しんどい人になってしまう。

自分を好きであり、同時に、自分を情けなく思う、

その繰り返しと、絶妙なバランスで、

人は美しく登っていけるのではないかと。





BIGtommorwはコンビニで取り扱っていますので
是非お手にとってみて下さいね!




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